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2015/04/20

民間航空操縦士訓練学校 一次試験を終えて

運航本部
JGAS AVIATION BLOG

JGAS鹿児島フライトトレーニングセンター運航本部長の山口です。

当ブログをお読み下さっている皆さんの中には、プロのパイロットを目指してらっしゃる方もおられることでしょう。そんなあなたに、一言、お話させていただければと思います。


今年10月1日に開校を予定している民間航空操縦士訓練学校第一期生の一次試験が、先日4月12日(日)東京にて実施されました。15日15:00に一次試験の合格発表が行われ8名の方が二次試験に進まれることが決まっています。

一次試験は、朝9時からの 数学・物理 英語・国語 総合・時事 以上3科目の学科試験と、午後の一次面接(一人あたり20分程度)で構成されています。試験会場は朝から緊張した空気に包まれ、受験される方は緊張した面持ちで一所懸命、試験問題に取り組んでおられました。午後の面接でも、みなさん、熱くパイロットへの夢を語って下さいました。

決して安くはない訓練費用を自ら負担し、それでもパイロットを目指そうという方がいらっしゃることに、一人の航空人として頼もしく、またとても嬉しく感じました。

一方で、学科試験を採点していて気になったことがあります。

民間航空操縦士訓練学校は、航空大学校と同等、いや航空大学校を超える訓練を提供し、真にプロとして安全運航を支えられるだけのスキルを備えた、優秀なパイロットを航空界に送り出すことを目的に設立されました。一次試験、二次試験とも、そのような素質を持った訓練生に、優れた訓練を提供したいと考え、実施するものです。

素質と言っても特別な何か、ではありません。真面目に物事に取り組み、真剣に努力しようとする気持ち、決して甘い気持ちではなく、心から航空界に羽ばたきたいと願う強い意志があれば良いのです。

民間航空操縦士訓練学校の試験は、模擬試験問題として公開しています。その模範解答、出題のねらい、も併せて公開していますから、受験される方は十分な受験対策が可能です。試験問題自体も、選別のための試験問題ではなく、これから訓練を受けるために必要な基礎知識とは何かを伝え、あるいはその復習を促し、本気度を測るものなのです。

受験された一部の方は、この試験の目的を理解していなかったか、あるいは甘い気持ちで受験に臨まれたのか、準備が十分ではなかったようです。

社会人が仕事の合間を縫って勉強することは大変でしょう。遥か昔に習った数学や物理の問題に取り組むのは苦痛かもしれません。それでも、それらを乗り越え、本気でプロになろうとする気持ちがなければ、プロになどなれる訳がありません。

金を払って黙って座って訓練を受ければプロになれる - そんな甘い話はありません -

民間航空操縦士訓練学校は、真剣なあなたに真摯に向き合い、全身全霊を傾け優れた訓練を提供しようと教官一同頑張っています。訓練を受けるあなたも本気になって欲しい。甘い気持ち、軽い気持ちで訓練に臨めば必ず途中で挫折します。

これからパイロットを目指す方にも参考になると思い、大変僭越ながら民間航空操縦士訓練学校の一次試験を終えて感じた素直な気持ちをお話させていただきました。

夢を目標に換えたかったら、ただ見るだけではなく具体的な行動が必要になるのは当たり前。ただ、その行動には強い意志や努力が必須であることも決して忘れないで下さいね。


民間航空操縦士訓練学校

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