整備
2015/06/29

機体清掃の重要性

整備本部
JGAS AVIATION BLOG

こんにちはJGAS鹿児島航空機整備センター、整備担当です。

今回は清掃作業の重要性をお話したいと思います。


まず、機体が汚れたままだとどんな影響があるのか?

一つ目は『見た目が悪くなる』
当たり前ですが乗るなら綺麗な方がいいですよね?さらにいうと、機体が綺麗だと使用者の方も扱いが丁寧になる傾向にあります。

二つ目は『腐食しやすくなる』
汚れのなかには塩分や硫黄成分が含まれていて、放置すると腐食の原因になるうえ、染み付いて落ちなくなるので、こまめな清掃が大事になっています。

三つ目は『速度が遅くなる』
空気は機体の表面が滑らかなほうが速く流れます。汚れ一つの影響は無いに等しいものですが、機体全体だとかなりの面積になるため、小型機だと数ノットの影響が出るといわれています。


また、上記以外にも"清掃"という行為自体も重要になってきます。

汚れはただ擦れば落ちるというわけではなく、汚れを観察してやり方を工夫する必要があります。その過程で、通常の点検で見逃した外板のクラックや腐食、リベットの緩みを発見することがよくあります。

皆さんもお部屋や車を掃除していて、普段気付かない発見をすることはないでしょうか?

スモーキング・リベット

上の写真は「スモーキング・リベット」と呼ばれ、緩んだリベットが擦れて金属粉が煙たなびくようになる状態です。

格納庫内に駐機していても、どうしてもほこり等で汚れがちになるため、鹿児島航空機整備センターではお預かりしている機体を毎週しっかりと清掃しています。

皆さまはお部屋や車をこまめに掃除されていますでしょうか?

幸運は汚れを嫌うと聞いたことがあります。掃除するといいことがあるかもしれませんよ!

 

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