部品
2015/08/17

部品の品質を保証する書類

JGAS Aero Parts
JGAS AVIATION BLOG

こんにちは、JGAS Aero Partsです。

最近は猛暑日が続いていますが、夜は過ごしやすくなりつつあるのかな、と感じられる日が多くなっています。まだまだ暑い日は続きますが、体調を崩さぬようくれぐれもお気をつけくださいませ。


さて本題に入っていきましょう。

以前に「領収検査の流れ」というブログで、部品に付属してくる書類の検査を実施するということをご紹介しました。

今回はその書類にどのような種類あるかを紹介したいと思います。

まず航空機は、ボルト、ナット、ワッシャーといった小さな部品、エンジンやプロペラなどの大きな部品、コクピットで使用される計器類やアビオニクス類といった様々な部品によって出来ています。

これらのすべての部品に"品質を保証する書類"が付属してきます。

エンジンやプロペラ、アビオニクス関連の部品に品質を保証する書類が付いてくるのはイメージしやすいかもしれません。

でも、「あれ?」と思いませんか?

そうなんです。航空機に使用されるボルトやナット、ワッシャーという小物部品にも"品質を保証する書類"が付いてくるのです。

航空機に使用される「すべての部品」に品質保証書が必要なのです。


では、どのような書類があるのでしょうか。かる~く、紹介したいと思います。

まずは、Certificate of Conformance(通称C of C)や、Certificate of Analysis(通称C of A)といった、その部品自体の品質を保証する書類があります。

次に、耐空性を証明する書類があります。アメリカのFAA(Federal Aviation Administration)管轄だと「FAA8130-3」、ヨーロッパのEASA(European Aviation Safety Agency)管轄だと「EASA FORM1」、日本だと「装備品基準適合証」といった書類が、耐空性を証明する書類に該当します。

いずれの書類も国の認定がないと発行できません。またアメリカの航空局がアメリカ以外の国の部品の修理業者を認定することもあります。日本の航空局の場合、航空法第20条第1項の規定に基づき国土交通大臣の認定を受け、装備品基準適合証を発行できる事業場があります。またこの認定を受けている海外の事業場もあります。

いまご紹介した国以外にも、カナダやブラジル、オーストラリア等、様々な国の航空当局の書類が存在します。

今、地球に存在する196か国すべての耐空性を証明する書類を集めてみたいと思うのは私だけでしょうか?

色んな国の紙幣を収集するコレクターの方をテレビで見たことありますが、耐空性証明の書類コレクションもアリですよね、たぶん。

上司に話したら、自費なら良いよ(笑)と言われました。

ちょっと脱線しましたが、こういった品質や耐空性を保証、証明する書類が付属しているのは当たり前で、領収検査の書類検査では、記載内容に誤りが無いかを重点的にチェックします。

製品のLOT番号やBatch番号は現品に記載されているものと相違はないか?
トレーサビリティは確認できるか?
適切な場所にサインがされているか?
などなど・・・


今回もまた、取り留めのない文章になってしまいました。

昨日、VIVAホームで自転車の修理に使うボルトとナットとワッシャーを買って、帰宅後にあるわけもないC of Cを探してしまった職業病のブログ担当者でした。

航空機部品の品質を保証する書類

航空機部品の品質を保証する書類

航空機部品の品質を保証する書類


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