運航
2016/07/14

独立行政法人航空大学校も使用するシーラス機

運航本部
JGAS AVIATION BLOG

読者のみなさん、こんにちは。いつも弊社のブログをお読みいただき、ありがとうございます。

JGAS鹿児島フライトトレーニングセンター運航本部長の山口です。

先週はとても嬉しいニュースがありました。

民間航空操縦士訓練学校が訓練機として使用しているシーラス式SR20型機の同シリーズ機、シーラス式SR22型機が、長い伝統を持ち日本を代表する操縦士訓練校である「独立行政法人 航空大学校」の次期訓練機として使用されることになったのです。

早速、航空大学校の教官から、いろいろな問い合わせ、要望が弊社に届いています。

教官としても、馴染んでいるビーチクラフト式A36型機(ボナンザ)から、初めて触るシーラス式SR22型機に変わることで、多くの不安があるのでしょう。

航空機の運航に携わる者として、その気持ちはよく解ります。

今までの訓練シラバス(訓練教育課程)に与える影響は大きくないか、訓練効率が落ちることはないか、もちろん最大の懸念であろう訓練生に対する訓練効果が低下することはないか… 等々、シーラス機を用いる訓練が現実となった今、受け入れ準備を本格化しなければならない教官のご苦労、ご心労は察するに余りあります。

余談ではありますが、私も航空大学校の卒業生(第28回中期生)です。

在学中は、さんざん当時の教官にしごかれました(いや、お世話になりました! 今の私が在るのは、航空大学校の教官のおかげです 笑)。それだけに、航空大学校の教官たちが(大変僭越ではありますが)如何に優秀であるかもよく知っています。

シーラス式SR22型機は、A36ボナンザと同等のエンジンを搭載しています(コンチネンタル式 IO-550-N / 310HP)。

また、A36型機よりも設計が新しく軽量であるため、最大巡航速度、航続距離、最大有効搭載量などで勝っています。

・シーラス式SR22型機の仕様はこちら

アビオニクスは最新式のガーミン式G1000改良型が搭載され、オートパイロット(自動操縦装置)やCAPS(Cirrus Airframe Parachute System:緊急用パラシュート)をはじめとする多くの安全装備が標準装備されているシーラス機を自在に操ることなど、私が知っている航空大学校の教官ならば(笑)たやすいことでしょう。

もちろん、民間航空操縦士訓練学校の教官も、弊社の運航技術支援室も、そして航空大学校の卒業生である私自身も、全面的に航空大学校の教官を支援します。

同じシーラス機を使用する訓練校の教官として(これも大変僭越ではありますが)共に訓練生のための効率的、効果的かつ安全な訓練を提供できるよう歩むことができれば幸いです。

民間航空操縦士訓練学校は、航空大学校と手を携えて(今はまだ、一方的なラヴコールの段階ですが… 笑)シーラス機による訓練を推進して参ります。

今後は、独立行政法人 航空大学校の動向にもご注目ください。

民間航空操縦士訓練学校についてのご質問・ご相談・お問い合わせは、メールや電話でお受けしております。

こちらよりお気軽にお問い合わせください。

 

民間航空操縦士訓練学校

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