航空機
2017/11/30

エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミー開校!

航空機事業部
JGAS AVIATION BLOG

2017年11月13日(現地時間)、ドバイ・エアショーの最中、エミレーツ航空が設立した「エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミー」が華々しく開校しました!

ドバイ・エアショーの会場となったアール・マクトゥーム国際空港は、ドバイ国際空港の南約50キロに位置しており、2027年にすべての滑走路と施設が完成した暁には世界最大の国際空港になる予定です。

エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミーは同空港に、1,800メートルの専用滑走路、専用の管制塔、整備場を含む、大規模な訓練施設を構えます。敷地内には訓練施設のほかに、学生寮、病院、マーケット、レクリエーション施設などが揃っており、学生が訓練に専念できる環境が整っています。

こちらがエミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミーの紹介動画です。

単発訓練を行う機体はシーラス社の「SR22」、多発訓練を行うのはエンブラエル社の超軽量ジェット機「フェノム100EV」です。

先日のブログではSR22デリバリーのニュースをお伝えしましたが、エミレーツ航空は、シーラスSR22とエアバスA380が共演するとっても素敵な動画を公開しました!大きさは全く違いますが、同じ塗装を施された2機はまさに「兄弟」です!

エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミーの第一期生になるのはエミレーツ航空の自社養成パイロット達です。2018年には外国からの訓練生の受け入れも開始するそうです。

訓練プログラムを簡単にご紹介しますと、入校した学生は、(必要に応じて)まず集中的に英語を学んで訓練の土台を作ります。その後、専門的な座学がスタートします。

講義はペーパーレスになっており、生徒はインタラクティブなデジタルコンテンツを個人のタブレットで学ぶことになります。飛行原理をより深く理解するために、臨場感あふれるバーチャルリアリティ(VR)技術を使用した講義も行われるとのこと。まさに最先端の教育です!

およそ3年間(英語能力や、物理・数学等の基礎知識が平均以上の場合はさらに短期間)で、地上コースを修了し、フライト・トレーニングに移行します。

フライト・トレーニングの課程では、まずシーラスSR22で事業用単発免許と計器飛行証明を取得します。

シーラスSRシリーズは、FMSキーボードコントローラーや、手動操縦中に速度等が危険な値になると自動で姿勢を立て直してくれる「自動リカバリーシステム」など、エアライン機に近い装備を搭載しているため、単発訓練の段階から早くもエアラインの運航を想定した訓練ができます。

単発免許を取得した後、エンブラエル社の超軽量ジェット機「フェノム100EV」の実機とフライト・シミュレーターを組み合わせた訓練で、多発免許と型式限定を取得します。

免許取得後はフライト・シミュレーターでマルチ・クルーによる運航を学びます。学生は二人ペアになり、エアラインで採用されているPF(Pilot Flying, 主に操縦を担当)とPM(Pilot Monitoring, モニターや通信など操縦以外を担当)それぞれの役割について、実践的に学ぶことができます。

その後、訓練プログラムの最後の仕上げとして、フェノム100EVの実機を使用してエアラインの運航を想定した実践訓練を行います。学生二人がペアになってヨーロッパ地域の様々な条件の空港へフライトし、これまでシミュレーターで訓練してきたマルチ・クルーによる運航を実践します。

こうして全訓練課程を修了すると、就職先の航空会社では乗務するエアライン機の実機による訓練を受けるだけでATPL(定期運送用操縦士免許)を取得できるようになります。

エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミーは、エアライン・パイロットのキャリアをスタートさせるのに十分な知識・経験・資格要件を備えた人材を、これまでにない先進的なカリキュラムで養成する訓練機関です。

シーラスSR22がその訓練プログラムの一端を担えることを、大変嬉しく思います!

弊社が運営する民間航空操縦士訓練学校でもシーラスSR20を訓練機に採用していますが、エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミーではシーラス機でどのようなトレーニングが行われるのか、とても興味深いです。

続報が入り次第、こちらのブログでお伝えいたしますので、ご期待ください!

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