運航
2015/11/19

航空機使用事業の運航許可を得ました

運航本部
JGAS AVIATION BLOG

こんにちは。いつもブログをお読み下さり、ありがとうございます。運航本部長の山口です。

弊社は2015年9月3日の「航空機使用事業の許可」に引き続き、先週末の11月13日、「運航管理施設等の検査(国空航第14号、国空機第48号:平成27年5月8日一部改正)」に合格しました。

運航管理施設等の検査(以下、施設検査)とは、航空機使用事業の許可を受けた後、事業を開始するまでに航空局が実施する事業者に対する検査のこと。運航管理の体制(無線局の運用なども含む)、運航の体制、整備の施設と体制、規程類などが厳しく検査されます。これに合格しなければ、事業の許可は得られても、事業自体(運航)を開始できません。

施設検査に合格することは、安全な運航を実施するための最低限の条件です。これに合格したことで、弊社は、航空機使用事業 - 他人の需要に応じ、航空機を使用して有償で旅客又は貨物の運送以外の行為の請負を行う事業 - が可能になったのです。

これまで、教官たちは訓練機を使って相互に操縦教育訓練を実施してきました。この訓練自体は、自家用機を用いた運航です。他人に訓練を提供していた訳ではありません。そもそも、弊社の自家用機を用いて他人に訓練の提供などできません(やれば違法です)。

しかし、これからは違います。今まで自家用機(収益を得られない機体)だったJA01TC(SR20型機)を、今後は事業機(収益を得る機体)として運航できるからです。

この変化は単に書類上の話だけではありません。JA01TCを規程に基づく事業機として飛ばすためには、事業機への組み入れを「書類上も、実質的にも」行う必要があります。そして、実質的にも… の意味は、整備にあります。

航空機は、車にもあるような何時間点検といった整備作業が義務づけられています。みなさんも購入した車の一ヶ月点検やら一年点検、初回3年目、次回以降2年毎の車検についてはご存じのことでしょう。

小型航空機の場合、最も短い点検間隔が飛行時間で50時間後、次が100時間後です(以後、50時間毎、100時間毎に繰り返します)。また、1年毎に車でいうところの車検に相当する「耐空検査」があります。事業機に組み入れるためには、実際の飛行時間に関係なく100時間毎相当の整備作業が必要です。念入りに機体の状態を確認し、安全上の問題がないかをチェックします。

事業機への組み入れに際しては、弊社で独自に策定した「搭載用航空日誌」も作成しました。搭載用航空日誌は、航空機への搭載が法的に義務づけられた飛行実績を記録する帳票です。上記のとおり、航空機の運用管理は飛行時間が基本ですから、航空日誌の記録は重要です。

搭載用航空日誌
弊社が独自に策定した搭載用航空日誌。無線業務日誌も兼ねていることが解ります。
 
搭載用航空日誌
エアラインなどで用いられている形式の帳票で3枚複写です。2枚目は運航管理、3枚目は整備技術で参照、管理することになっています。

また、航空日誌は航空機のカルテの役割も果たします。単に時間だけを記載するのではありません。日常の運航や整備で気付いた様々な情報が記載されます(より詳しい整備状況を記載する「整備記録」も別冊で用意されます)。これにより、機長は航空日誌を見るだけで機体の状況を把握できます。独自の搭載用航空日誌も、運航の安全を支える大切な施策のひとつなのです。

搭載用航空日誌
記載例。航空日誌には時間だけでなく、機体に関する多くの情報が記録される、言わば航空機のカルテのようなもの。航空機の健康状態がよく解ります。

弊社は今後、航空機使用事業者として事業機を運航します。完全で安全な機体を用い、充実した体制や厳しい規程、数々の安全に関する施策に基づき、今日よりも明日、明日よりも明後日と、日々精進しながら安全運航を追求して参ります。

事業機(訓練機)としてJA01TCが飛び立つ日も間近です。弊社は安全運航を第一に、今後の訓練事業を拡大していく予定です。ご期待下さい。

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