航空機
2017/09/28

エミレーツ航空にシーラスSR22をデリバリー

航空機事業部
JGAS AVIATION BLOG

シーラス・エアクラフト社は、中東ドバイのエミレーツ航空が設立した「エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミー」の訓練機となる22機のSR22のうち、最初の2機のデリバリーを完了しました。

米国ミネソタ州ダルースで製造された機体は、テネシー州ノックスビルのデリバリーセンターでテストフライトを終えると、大西洋を横断する13,000キロ超の長旅に出ました。1日の飛行時間は平均5時間以上、経由地点は10ヵ国にまたがる11箇所という、壮大な旅です!

ノックスビルを出発した2機は、ニューハンプシャー州ポーツマス、カナダのセント・ローレンス川河口近くの街セティルを経て、カナダ・バフィン島南部の街イカルイトに至ると、そこから大西洋横断をスタート。

グリーンランドのヌーク、アイスランドのレイキャビクを経て、英国スコットランドのウィックにたどり着くまでのルートが、この長旅で一番の難所でした。

そこから2機は、英国ノーサンプトンシャー州のシウェル、ベニス、クレタとヨーロッパを南下し、ヨルダンのアカバ、バーレーンを経て、ようやく最終目的地のドバイにたどり着きました。

エミレーツ・フライトアカデミーのSR22訓練機 空輸経路

エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミーは、2017年11月、ドバイ国際空港の南約50キロに位置するアール・マクトゥーム国際空港で開校する予定です。

同空港はまだ建設途中で、現在は部分開業したターミナルを一部の航空会社が使用している状態ですが、2027年にすべてが完成した暁には、世界最大の国際空港になる計画です。

そんな空港の中で、エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミーには、1,800メートルの専用滑走路、そしてなんと、専用の管制塔が用意されます!

広大な学校の施設内には、教室やフライトシミュレーターなどの訓練設備のほか、学生寮、病院、マーケットや理髪店、レクリエーション施設などが揃っています。

600人の訓練生を同時に受け入れることができる体勢になっており、エミレーツ航空の自社養成パイロット訓練のほか、将来的には他社のパイロット養成も受託する予定です。


訓練期間は3年~3年半程度。卒業後はすぐに副操縦士として乗務することになるため、訓練初期から一貫してエアラインの運航見据えた教育を行います。

基礎訓練を行う機体はシーラス社の「SR22」、上級訓練を行うのはエンブラエル社の超軽量ジェット機「フェノム100EV」です。

シーラスSRシリーズは、FMSキーボードコントローラーや、手動操縦中に速度等が危険な値になると自動で姿勢を立て直してくれる「自動リカバリーシステム」など、エアライン機に近い装備を搭載している画期的な小型飛行機です。

初等訓練の段階から将来操縦するエアライン機と近い環境に身を置けることから、ルフトハンザ航空のグループ企業であるルフトハンザ・アビエーション・トレーニングや、独立行政法人 航空大学校も、シーラスSRシリーズを訓練機に採用しています。

エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミーでは、2017年11月に、SR22を用いた飛行訓練が開始される予定です。最新の訓練学校で、どのような訓練プログラムが提供されるのか、非常に興味深いですね。

今後も続報が入りましたら、こちらのブログでお伝えいたしますので、ご期待ください!

続報:エミレーツ・フライト・トレーニング・アカデミーが開校しました!

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